シーラントってなに?子どもの歯を守る予防処置について|渋谷駅から徒歩1分の歯医者│渋谷おおの歯科・矯正歯科

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シーラントってなに?子どもの歯を守る予防処置について

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2025年10月04日

シーラントってなに?子どもの歯を守る予防処置について

渋谷おおの歯科・矯正歯科 小児歯科ブログ

子どもの歯を虫歯から守りたいと願うのは、すべての保護者に共通する思いでしょう。日々の歯磨きをしっかり頑張っていても、実際には磨き残しが生じやすい場所があります。その代表的な部位が奥歯の溝です。溝の部分は複雑な形をしており、歯ブラシの毛先が届きにくいため、どうしても食べかすや細菌がたまりやすいのです。そこから虫歯が始まってしまうケースは少なくありません。

そんな虫歯のリスクが高い場所を守るために、小児歯科でよく用いられる予防処置が「シーラント」です。渋谷おおの歯科・矯正歯科でも、特に虫歯になりやすい年齢や歯に対して積極的に取り入れています。この記事では、「シーラントとは何か」「なぜ効果があるのか」「どんなときに必要なのか」を、初めて耳にする保護者の方にもわかりやすく解説していきます。

シーラントとは

シーラントとは、奥歯の溝を薄いプラスチック樹脂で覆うことにより、食べかすや細菌が入り込まないようにする予防処置です。小さなコーティングを歯の上に乗せるイメージを持っていただくとわかりやすいかもしれません。

子どもの奥歯は大人の歯と比べると溝が深く、しかも複雑な形をしています。丁寧に歯磨きをしてもブラシの毛先が奥まで届かないため、虫歯菌が潜みやすい環境となってしまいます。シーラントはその溝を樹脂で埋めることで、虫歯菌がたまるすき間をなくし、虫歯を防ぎやすくします。

特に生えたばかりの歯はまだ歯質が柔らかく、酸に弱いため、初期の虫歯リスクが高いのが特徴です。シーラントで溝をコーティングすることは、いわば「虫歯の入り口をふさぐ」ような役割を果たします。

どの歯にシーラントをするのか

シーラントが特に推奨されるのは、最初に生えてくる永久歯である「6歳臼歯」です。この歯は奥に生えるため子ども自身では磨きにくく、虫歯になりやすい歯として知られています。また乳歯の奥歯にも効果的です。乳歯は虫歯ができると進行が早いため、かみ合わせの面に深い溝がある場合はシーラントで保護してあげることで大きな予防効果が得られます。まれに前歯の裏側に深い溝があるケースもあり、そうした場合にもシーラントが有効となります。

シーラントの処置の流れ

「子どもが痛がるのではないか」「歯を削られるのではないか」と心配する保護者の方もいらっしゃいますが、シーラントは削らずに行う処置で、痛みもほとんどありません

まず歯の表面を清掃し、専用の薬剤を使って樹脂が密着しやすい状態に整えます。次に溝の部分に樹脂を流し込み、特殊な光を当てて固めます。最後に噛み合わせを確認して終了です。処置時間は1本につき5分から10分程度で済み、注射も必要ありません。子どもにとっても負担が少なく、安心して受けられるのが特徴です。

シーラントの効果

シーラントの最大の効果は、虫歯の発生率を下げられることです。厚生労働省の調査でも、シーラントを施した歯は虫歯のリスクが大きく減ることが報告されています。

また、虫歯を防ぐことは単にその歯を守るだけでなく、長期的に口の中の環境を守ることにもつながります。最初に生える永久歯である6歳臼歯は、かみ合わせの基準となる重要な歯です。ここが虫歯になり失われてしまうと、将来の歯並びや咬み合わせに大きな影響を及ぼします。

さらに、シーラントによって溝が埋められると歯ブラシの毛先が届きやすくなり、毎日の歯磨き効果も高まります。子ども自身が磨きやすくなるのはもちろん、仕上げ磨きをする保護者にとっても清掃がしやすくなるメリットがあります。

注意点とデメリット

ただし、シーラントは万能ではありません。噛む力や日常の食事によって、時間が経つと少しずつ削れたり外れてしまうことがあります。そのため、定期的に歯科医院でチェックし、必要に応じて補修することが大切です。

また、シーラントをしているからといって虫歯が100%防げるわけではありません。歯と歯の間やシーラントで覆われていない部分は、やはり歯磨きができなければ虫歯になります。日常の歯磨きやフッ素塗布などの予防習慣とあわせて取り入れることが重要です。さらに、すべての歯に必ず必要というわけではなく、溝が浅く虫歯リスクが低い歯には行わない場合もあります。

フッ素塗布との違い

虫歯予防処置といえば「フッ素塗布」もよく知られています。フッ素塗布は歯の表面を強くし、虫歯に対する抵抗力を高める働きがあります。一方、シーラントは物理的に溝をふさぐことで細菌の侵入を防ぐ方法です。

この2つは目的が異なりますが、併用することでより高い虫歯予防効果が期待できます。渋谷おおの歯科・矯正歯科でも、フッ素塗布とシーラントを組み合わせた予防プログラムを推奨しています。

保険は使えるのか

保護者の方が気になるのは費用面かもしれません。シーラントは保険が適用される処置で、生えたばかりの永久歯や乳歯の奥歯が対象となります。ただし、虫歯ができる前の段階に限られます。費用は1本あたり数百円から千円程度で、虫歯になってから治療する場合に比べれば圧倒的に低コストで済みます。予防効果を考えると非常に価値の高い処置といえるでしょう。

当院での予防プログラム

渋谷おおの歯科・矯正歯科では、シーラントだけを行うのではなく、子どもが将来にわたって虫歯にならないような習慣づくりを重視しています。定期検診でシーラントの状態を確認し、必要に応じて補修を行います。また、フッ素塗布を定期的に取り入れることで歯の強さを高め、虫歯に負けない環境をつくります。

さらに、保護者の方には仕上げ磨きのポイントを丁寧にアドバイスし、食生活やおやつの取り方についてもサポートしています。子どもが自分の歯を大切にし、家族と一緒に予防習慣を育てていけるようにお手伝いするのが当院のスタイルです。

まとめ

シーラントは、子どもの奥歯の溝をカバーして虫歯を予防する、とてもシンプルで効果的な方法です。削らないため痛みもなく、保険が使えるので費用面でも安心できます。フッ素塗布や定期検診と組み合わせることで、さらに効果が高まります。

大切な6歳臼歯を守ることは、子どもの将来の歯並びやかみ合わせ、ひいては全身の健康にも関わってきます。渋谷おおの歯科・矯正歯科では、お子さま一人ひとりに合わせた予防プログラムをご提案し、成長に寄り添いながら歯の健康を見守ります。

もし「そろそろ永久歯が生えてきた」「虫歯を作らせたくない」と感じたら、早めにご相談いただくことをおすすめします。予防は一生の財産です。子どもの歯を守る第一歩として、シーラントを検討してみてください。

渋谷おおの歯科・矯正歯科 大野正明

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