2026年1月12日

笑ったとき、なぜか歯ぐきばかりが目に入る。
歯並びはそこまで悪くないのに、写真を見ると口元が幼く見える。
大きく笑うのを、無意識に避けてしまっている。
こうしたお悩みをお持ちの方は、決して少なくありません。
ガミースマイルという言葉を知り、調べてみたものの、
「矯正が必要と言われた」
「骨を切る手術が必要かもしれない」
と聞いて、不安になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし実際には、ガミースマイルの原因が歯並びや骨格ではなく、歯ぐきの位置にあるケースも多く存在します。そしてそのような場合、歯冠長延長術という比較的負担の少ない治療で、口元の印象が大きく変わることがあります。
この記事では、歯冠長延長術とはどんな治療なのか、どんな人に向いているのか、そして注意点について、歯科医の立場から詳しく解説します。
ガミースマイル=矯正や大きな手術、と思い込んでいませんか?
ガミースマイルと聞くと、多くの方がまず矯正治療を思い浮かべます。さらに調べていくと、外科手術や骨格の話が出てきて、「自分には大がかりすぎる」と感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、ガミースマイルは一つの原因だけで起こるものではありません。
歯の位置
歯ぐきの被さり
骨格のバランス
唇や筋肉の動き
これらが複雑に関係しています。
中でも見落とされやすいのが、歯そのものは正常なのに、歯ぐきが歯に覆いかぶさっている状態です。この場合、歯が短く見え、結果として歯ぐきが強調されてしまいます。
歯が短いのではなく「隠れている」だけのケース
「前歯が小さい」「歯が短い」と感じている方の中には、実際には歯の大きさ自体に問題がないケースが多くあります。
本来見えているはずの歯の一部が、歯ぐきに隠れてしまっているため、歯が短く見えているのです。この状態では、歯並びをいくら整えても、歯ぐきの見え方は大きく変わりません。
このタイプのガミースマイルに対して有効なのが、歯冠長延長術です。
歯冠長延長術とはどんな治療なのか
歯冠長延長術とは、歯を削って大きくする治療ではありません。
歯ぐきや、その下の組織を整えることで、歯の見える部分を本来あるべき長さまで回復させる治療です。
歯ぐきのラインを整えることで、歯の縦のバランスが改善され、笑ったときの印象が大きく変わります。歯そのものの形を変えなくても、見え方が変わることで、口元全体がすっきりとした印象になります。
骨を大きく切るような手術とは異なり、口腔内だけで完結する治療である点も、大きな特徴です。
歯冠長延長術が向いている人の特徴
歯冠長延長術は、すべてのガミースマイルに適応できる治療ではありません。しかし、次のような特徴を持つ方には、非常に相性の良い治療です。
歯並びは大きく乱れていない。
矯正までは考えていない、もしくは矯正後である。
前歯が短く見える。
歯ぐきのラインが下がって見える。
笑うと歯ぐきの存在感が強い。
こうした方は、歯の位置や骨格ではなく、歯ぐきの位置が印象を左右している可能性があります。
矯正や外科手術との違い
歯冠長延長術は、矯正治療や骨格手術の代わりになる治療ではありません。それぞれに役割があります。
矯正治療は歯の位置や噛み合わせを整える治療です。
骨格手術は顎の位置関係そのものを変える治療です。
一方で歯冠長延長術は、歯と歯ぐきの見え方を整える治療です。
だからこそ、歯並びが大きな原因ではない方にとっては、最小限の負担で最大限の変化を得られる可能性があります。
歯冠長延長術のメリットと注意点
歯冠長延長術のメリットは、見た目の変化が分かりやすい点にあります。治療後、歯の縦のバランスが整うことで、笑顔が大人っぽく、洗練された印象になります。
一方で、注意点もあります。歯ぐきの位置を変える治療である以上、適応を誤ると不自然な印象になる可能性があります。また、歯の根の状態や歯周組織の健康状態を十分に確認する必要があります。
そのため、歯冠長延長術は「誰でも受けられる美容処置」ではなく、診断が非常に重要な治療です。
「簡単そうだからやる」はおすすめできません
歯冠長延長術は、比較的負担の少ない治療ではありますが、決して軽い判断で行うべきものではありません。
歯ぐきのラインは、顔全体の印象に大きく影響します。少しの差が、美しくも不自然にも見えてしまう繊細な領域です。
だからこそ、治療前には
本当に歯冠長延長術が最適なのか
矯正や他の方法の方が良くないか
長期的に問題が起きないか
こうした点をしっかり確認する必要があります。
渋谷おおの歯科・矯正歯科が大切にしている考え方
当院では、歯冠長延長術を「とにかく勧める治療」として扱うことはありません。
ガミースマイルの原因を多角的に診断し、
歯ぐきなのか
歯の位置なのか
骨格なのか
を整理した上で、必要な場合にのみご提案します。
その結果として、「歯冠長延長術が最適」という結論になることもあれば、「他の方法の方が良い」という判断になることもあります。
よくある質問(FAQ)
歯冠長延長術は痛いですか?
適切な麻酔を行うため、治療中の痛みは最小限です。術後の違和感についても事前にご説明します。
ダウンタイムはどのくらいですか?
大きな手術と比べると短く、日常生活への影響は比較的少ない治療です。
矯正と組み合わせることはできますか?
症例によっては可能です。順序やタイミングが重要になります。
相談だけでも可能ですか?
もちろん可能です。治療を前提としないご相談も受け付けています。
まとめ|歯ぐきの位置が変わるだけで、笑顔は変わる
ガミースマイルの原因が歯ぐきにある場合、歯冠長延長術は非常に有効な選択肢になります。
矯正や大きな外科手術に進む前に、
「本当に歯ぐきが原因なのか」
「歯冠長延長術が適しているのか」
を一度整理してみる価値は十分にあります。
渋谷でガミースマイルや前歯の印象にお悩みの方は、渋谷おおの歯科・矯正歯科までお気軽にご相談ください。
歯冠長延長術は、専門的な外科処置が関わるため、
どの歯科医院で受けるかがとても重要になります。
渋谷には歯科医院が多く、
違いが分かりにくいと感じる方も多いかもしれません。
歯科医院選びで迷っている方は、
以下の記事も参考にしてみてください。

