2026年2月10日

歯並びが気になっているけれど、「矯正は若い人がやるもの」「もう大人だから遅いかも」と感じている方はとても多いです。矯正相談でも必ずと言っていいほど聞かれるのが「何歳までなら矯正できますか?」という質問です。
最初に結論をお伝えすると、歯科矯正に年齢制限はありません。歯は何歳からでも動かすことができます。実際に当院でも20代・30代だけでなく、40代・50代から矯正を始める方が増えています。
ではなぜ、多くの方が「大人の矯正は遅い」と感じてしまうのでしょうか。
子どもの矯正と大人の矯正は別の治療
矯正には大きく分けて「子どもの矯正」と「大人の矯正」があります。どちらも歯並びを整える治療ですが、目的が少し異なります。
子どもの矯正は、顎の成長を利用して歯が並ぶスペースを作る治療です。成長途中の骨は柔らかく、顎の幅やバランスを整えることができます。将来の本格矯正を軽くしたり、抜歯を避けられる可能性が高くなります。
一方、大人の矯正は成長が完了した状態で歯を動かしていく治療です。顎を大きく成長させることはできませんが、歯並びや噛み合わせを整えることは年齢に関係なく可能です。
ここで大切なのは、「子どもと大人ではアプローチが違うだけで、どちらも意味のある治療」ということです。
大人でも歯は動く理由
「大人は骨が硬いから歯が動かないのでは?」と心配される方もいます。しかし矯正は歯を無理やり動かす治療ではありません。
歯は骨の中に直接埋まっているわけではなく、歯根膜というクッションのような組織に支えられています。矯正では弱い力をかけ続けることで、歯の周囲の骨がゆっくり作り替えられ、歯が移動していきます。この骨の代謝は年齢に関係なく一生続きます。
つまり歯は何歳でも動かせるのです。
大人矯正が増えている本当の理由
近年、大人の矯正が急増しています。理由は見た目だけではありません。
歯並びが悪い状態は、歯磨きが難しく虫歯や歯周病のリスクが高くなります。さらに噛み合わせの偏りは歯の寿命を縮める原因になります。歯並びを整えることは、将来の歯を守ることにつながります。
矯正は見た目を整えるだけでなく、将来の健康への投資として選ばれる治療になっています。
「もっと早くやればよかった」と言われる理由
矯正を始めた方がよく口にされるのが「もっと早くやればよかった」という言葉です。
歯並びは年齢とともに少しずつ変化します。食いしばりや歯ぎしり、噛み合わせの偏りが続くと歯は徐々に動いていきます。つまり歯並びは自然に悪化することが多いのです。
気になり始めた今が、いちばん若いタイミングです。
よくある誤解
矯正に関しては多くの誤解があります。
大人は矯正できない
矯正は見た目のためだけ
痛くて大変
生活に支障が出る
実際にはどれも正確ではありません。現在は目立ちにくい装置や取り外し可能なマウスピース矯正など、生活への影響を抑えた治療が増えています。
実際の相談で多いきっかけ
矯正を始めるきっかけはさまざまです。
写真を見て歯並びが気になった
マスクを外す機会が増えた
歯が重なって磨きにくい
前歯が出てきた気がする
噛みにくい
小さなきっかけから相談に来られる方がほとんどです。
よくある質問
何歳まで矯正できますか?
歯が健康であれば何歳でも可能です。
期間はどれくらい?
多くの場合1年半〜2年半程度です。
目立ちますか?
透明な装置など目立ちにくい方法があります。
矯正相談は何をするの?
相談では、現在の歯並びや噛み合わせを確認し、必要な治療や期間の目安を説明します。相談したからといって必ず治療を始める必要はありません。まずは選択肢を知ることが大切です。
迷っている方へ
矯正は人生を大きく変える治療のひとつです。笑顔に自信が持てるようになり、歯の健康にもつながります。迷っている方は、まず相談だけでも受けてみてください。
矯正の種類・費用・流れについては、矯正の総合ページでも詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
