顎関節症は自然に治る?放置していいケースと危険サインを徹底解説|渋谷駅C2出口徒歩1分の歯科・歯医者│渋谷おおの歯科・矯正歯科

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顎関節症は自然に治る?放置していいケースと危険サインを徹底解説

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2026年2月24日

顎関節症は自然に治る?放置していいケースと危険サインを徹底解説

「顎がカクカク鳴る」「口を開けると違和感がある」「朝起きると顎がだるい」。こうした症状が出たとき、多くの人がまず気になるのが「これって自然に治るの?」という点です。忙しくて通院の時間が取れない、痛み止めを飲めば一旦は楽、しばらくしたら治る気もする。だから様子見を選ぶ。その気持ちはよく分かります。

結論から言うと、顎関節症は“自然に軽くなる人”が一定数いるのは事実です。ただし、ここで言う「自然に治る」は、医学的に「原因が消えて完全に元通りになる」よりも、「症状が弱まる」「痛みが引く」「慣れて気にならなくなる」といった意味で語られがちです。つまり、本人の体感としては“治った”でも、顎関節や噛み合わせの負荷構造が残っているケースが少なくありません。

だから大切なのは、自然に軽快しやすいタイプか、それとも放置で悪化しやすいタイプかを見極めることです。顎関節症は一つの病名というより「顎の関節と筋肉のトラブルの総称」です。原因も進行度も人により違います。見極めを間違えると、軽いうちに短期間で済んだはずのケアが、慢性化して長引くことがあります。

顎の関節は、耳の前あたりにある関節で、口を開け閉めするときに動きます。この関節は、骨と骨がただ接しているだけではなく、「関節円板」というクッションのような軟組織が間にあり、滑らかに動く仕組みになっています。さらに、噛む筋肉(咀嚼筋)と周囲の靭帯が協調して動くことで、口がスムーズに開き、食べ物を噛めます。

顎関節症でよくみられるのは次の3つです。

一つ目は、筋肉が過緊張して痛みやだるさが出るタイプです。食いしばりや歯ぎしり、長時間の緊張姿勢などで筋肉が疲労し、痛みが出ます。

二つ目は、関節円板の位置がズレて、カクカク音が出たり、引っかかって開けにくくなったりするタイプです。

三つ目は、関節そのものが変形・変性して痛みや動かしにくさが出るタイプです。

ここで重要なのは、「自然に軽快しやすいのは主に筋肉性のもの」「自然軽快しにくいのは円板が戻らない状態や関節の変性が進んだもの」という傾向があることです。

顎関節症の症状が自然に軽くなる背景には、いくつかの理由があります。

まず、筋肉性の顎の痛みは、筋肉の疲労と緊張が主因であることが多く、原因となる負荷が減れば回復しやすいです。例えば、仕事の繁忙期が終わって睡眠が増えた、ストレスが軽くなった、硬い物を食べる習慣が減った、姿勢が改善した、歯の接触癖を意識して減らせた。こうした変化で顎の筋肉の炎症が落ち着くことがあります。

次に、顎関節や筋肉は“適応”する能力があります。多少ズレがあっても、体が慣れて痛みが減ることがあります。これは生活上はありがたい一方で、問題が残ったまま「気にならなくなっただけ」の可能性もあります。

さらに、症状には波があります。痛みが強い時期と軽い時期があり、軽くなったタイミングで「治った」と判断しやすいのです。実際は負荷が蓄積していて、数ヶ月後に再燃する人もいます。

だからこそ、「今、自然に様子を見ていい段階なのか」を判断するための基準が必要になります。

以下に当てはまるほど、生活指導+セルフケアで軽快する可能性があります。

痛みが軽く、日常生活に大きな支障がない

口は普通に開く(指3本程度が入る)

顎の音はするが、痛みはほぼない

症状が出ても数日〜1週間程度で落ち着くことが多い

硬い物を避けたり、顎を休めると明らかに楽になる

この場合のポイントは、「悪化させない行動」を徹底することです。ここで言う“休める”は、顎を動かさないという意味ではなく、顎にとって無理な負荷を減らすという意味です。

具体的には、ガムやスルメ、フランスパンなど“長く強く噛み続ける食べ物”を連日続けない、食事中に片側だけで噛む癖を減らす、頬杖やうつ伏せ寝を避ける、デスクワーク時の首・肩の前傾姿勢を改善する。加えて、無意識の歯の接触(上下の歯を触れさせている状態)を減らせると、顎の筋肉はかなり休まります。

この“歯を離す”習慣は、顎関節症が自然軽快した人の共通点としてよく見られます。上下の歯は、食事と会話以外の時間は基本的に触れていないのが自然です。触れている時間が長いほど、顎の筋肉が働き続けます。

ここまでが「自然に軽くなる可能性がある側」の話です。ただし、ここで安心しすぎるのは危険です。次は「放置で悪化しやすいサイン」を明確にします。

顎関節症で特に注意したいのは、「口が開かない」「ロックする」「痛みが長引く」の3つです。次のような状態があるなら、自然治癒を期待して放置するより、早期に歯科で評価した方が結果的に近道です。

口が指2本分以下しか開かない、または開きにくさが進んでいる

顎が引っかかって動かない(ロックする)ことがある

噛むと鋭い痛みが出る、痛み止めが切れるとすぐ痛い

痛みが2週間以上続いている、良くなる傾向がない

顎の痛みと一緒に、耳の前の強い痛みやこめかみの痛みが出る

噛み合わせが急に変わった感覚がある(片側が当たりにくいなど)

特に「開口障害」がある場合、関節円板が前方にズレたまま戻らない状態に移行している可能性があります。音がしていた頃はまだ戻っていた(復位していた)けれど、ある日から音がしなくなって急に開かなくなる。この流れは典型的です。音が消えたのは良いことではなく、「戻らなくなって音がしなくなった」可能性があります。

カクカク音(クリック)は、関節円板のズレが関係することが多いです。痛みがなく、開口も問題ない場合は、必ずしもすぐに積極治療が必要とは限りません。ただし、クリックが長期間続いている、頻度が増えている、音が大きくなっている、顎の疲れを強く感じる、朝にだるい、といった要素が重なると、次のステージ(開かない、ロックする)へ移行するリスクが上がります。

つまりクリック単独で「放置OK」と決めるのではなく、「今の負荷の強さ」と「悪化サインがないか」のセットで判断します。

顎関節症が長引くと、二つの意味で“自然に治りにくい状態”が生まれます。

一つは構造の問題です。関節円板が戻らない状態が続くと、関節の動き方が変わり、関節への圧が偏ります。これが続くと、関節の骨が変形したり、関節面が荒れたりすることがあります。こうなると、負荷が減っても完全に元の構造へ戻るのは簡単ではありません。

もう一つは痛みの“慢性化”です。痛みが長期化すると、痛みの感じ方そのものが変化し、筋肉が過緊張を起こしやすい状態が固定されることがあります。顎周囲の痛みが、頭痛、首肩こり、睡眠の質低下と絡んで「負のループ」になると、原因が複合化して治療が長引きます。

だからこそ、自然治癒を期待して良いのは「軽症のうち」「悪化サインがないうち」です。危険サインがあるなら、早めに評価するほど治療はシンプルになりやすいです。

顎の痛みは、必ずしも顎関節症だけが原因とは限りません。ここを知っておくと、自然に治るかどうかの判断を誤りにくくなります。

例えば、歯の神経の炎症(歯髄炎)や根の炎症(根尖性歯周炎)でも、顎の奥の方が痛くて「顎の関節が痛い」と感じることがあります。奥歯の噛み合わせが高い、詰め物が合っていない、歯周病で噛むと痛い、こういった歯の問題が発端になって、顎の筋肉が緊張し顎関節症のように感じることもあります。

また、耳の疾患や副鼻腔の炎症が、顎の痛みとして誤認されることもあります。さらに、顔面神経痛・三叉神経痛などの神経性疼痛は、顎の周りが電気が走るように痛むことがあり、顎関節症とは痛みの質が異なります。

「自然に治るかな」と迷うとき、痛みの質がいつもと違う、ズキズキと拍動する、夜間に強い、歯がしみる、発熱がある、こうした場合は顎関節症と決めつけずに評価した方が安全です。

自然軽快を待つか、受診するかで迷う方は多いです。おすすめは「症状の重さ」と「経過の時間」で判断することです。

軽い違和感や軽度の筋肉痛で、セルフケアで明らかに楽になるなら、1週間程度の経過観察は選択肢です。ただし、その間に悪化サインが出たら受診に切り替えるのが安全です。

痛みが中等度以上で日常生活に支障がある、開口が減っている、ロックがある場合は、経過観察より受診が優先です。特に開口障害は早期ほど改善の選択肢が多くなります。

顎関節症が軽症の段階なら、セルフケアの質で回復スピードが変わります。ただし重要なのは、ネットでよくある「強く開口ストレッチをする」「痛いのに無理に動かす」を避けることです。炎症がある状態で無理に動かすと悪化することがあります。

セルフケアで基本になるのは、顎への負荷を減らすことと、筋肉の過緊張を解除することです。

まず、硬い物を避け、長時間の咀嚼を減らします。片側だけで噛む癖がある人は、痛くない範囲で左右を意識して偏りを減らします。頬杖、うつ伏せ寝、スマホ首の姿勢は顎への負担を増やします。特にスマホやPCで顎を前に突き出す姿勢が長い人は、首肩が固まり、顎の筋肉も連動して緊張しやすくなります。

次に「歯を離す」意識です。上下の歯が触れている時間が長いほど、顎の筋肉は休めません。気づいたら唇は閉じ、歯は離し、舌は上顎に軽く触れる程度の位置に置く。この姿勢が作れると、顎の筋肉が休まりやすいです。

温めるか冷やすかは症状で変わります。急に腫れぼったい、熱感がある、強い痛みが出た直後なら冷却が合うことがあります。一方、慢性的なだるさ・筋肉の張りが主であれば温めた方が楽になることが多いです。ここも「やって悪化する」なら中止し、受診した方が良いです。

歯科での顎関節症治療は、多くの場合「保存療法」が中心です。外科的な治療は一部の特殊ケースを除き、最初から選ぶものではありません。

まず、問診で症状のパターンを確認します。痛みが出る時間帯、開口量、クリックの有無、ロックの経験、片側咀嚼の癖、歯ぎしり食いしばり、最近の治療歴や詰め物の違和感、姿勢・睡眠などを確認します。

次に、口の開き方と関節の動き、筋肉の圧痛、噛み合わせの状態を確認します。必要があればレントゲン等で顎関節の形態を確認し、歯の原因が隠れていないかも評価します。

治療として多いのはスプリント(ナイトガード)療法です。寝ている間の歯ぎしり・食いしばりによる負荷を減らし、筋肉と関節を休ませます。ここで大事なのは、スプリントは万能ではなく「適応と調整」が重要という点です。合っていない装置は逆に顎の負担を増やすことがあります。

合わせて生活習慣の指導や、筋機能のリハビリ、場合によっては咬合(噛み合わせ)の管理を行います。ただし顎関節症は、安易に歯を削って噛み合わせを変える治療が第一選択になることは多くありません。まずは可逆的な方法(元に戻せる方法)で改善を狙うのが一般的です。

この記事では「自然に治るかの判断」にだけ絞ります。矯正中は噛み合わせが変化するため顎に違和感が出ることがありますが、その多くは適応過程で落ち着くこともあります。一方で、元々歯ぎしりが強い人や筋緊張が強い人は、違和感が増幅して症状が出ることがあります。

渋谷で顎の違和感がある方へ

渋谷は仕事や学校、買い物で滞在時間が長い方も多く、無意識の食いしばり、スマホ姿勢、ストレス負荷が積み重なりやすい環境です。「顎が気になるけど忙しくて放置してしまう」方ほど、危険サインだけは押さえておくと安心です。開口が減っている、ロックする、痛みが続くといったサインがある場合は、早めに歯科で評価することで治療が短く済むことが多いです。

顎関節症の全体像(原因・症状の分類・治療の全体戦略・マウスピースの種類・検査など)をまとめたページをこの記事は「自然に治る?」に特化しているため、詳しい全体像は以下の記事へ誘導します。

記事はこちら:顎が痛いならどこ?

Q. 顎がカクカク鳴るだけなら自然に治りますか?

A. 痛みがなく開口も問題ないなら、生活習慣の改善で落ち着くことがあります。ただし、クリックが増える、顎が疲れる、開けにくくなるなどが出たら評価をおすすめします。

Q. 顎関節症が自然に治る人と治らない人の違いは何ですか?

A. 筋肉性の疲労が中心で、負荷を下げられる人は軽快しやすいです。関節円板が戻らない状態や、開口障害が進んでいる場合は自然軽快しにくい傾向があります。

Q. どれくらい様子見していいですか?

A. 軽症なら1週間程度で改善傾向が出ることがあります。2週間以上変化がない、悪化する、開口が減る、ロックするなら受診が安全です。

Q. 口が開きにくいのにストレッチしていいですか?

A. 痛みがある状態で無理な開口ストレッチは悪化することがあります。特にロックが疑われる場合は自己判断での強いストレッチは避け、評価をおすすめします。

Q. 温めるのと冷やすのはどちらがいいですか?

A. 急性の炎症や熱感が強いときは冷却が楽なことがあります。慢性的な筋緊張が中心なら温めた方が楽なことがあります。やって悪化するなら中止してください。

Q. 顎関節症は放置するとどうなりますか?

A. 痛みの慢性化、開口障害、噛み合わせの偏り、頭痛や肩こりの悪化などにつながることがあります。特に開口障害やロックがある場合は放置しない方が良いです。

Q. 受診すると必ずマウスピースになりますか?

A. 状態によります。生活指導だけで良い場合もありますし、歯の原因(詰め物の不具合や歯の炎症)が隠れていればそこを優先することもあります。必要な人に必要な治療を選ぶのが大切です。

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