
矯正歯科
矯正歯科
矯正歯科では、歯並びや噛み合わせを治療します。
2020年に日本臨床矯正歯科医会が全国の20代~60代男女1030人を対象に実施した「矯正歯科治療に関する意識調査」によると、矯正歯科治療を経験した方は全体の1割、治療を考えている方は3割弱という結果でした。
この結果から、矯正治療への意識は高くないといえます。しかし、矯正治療により歯並びを治すことは「口元がきれいになる」だけでなく、体の健康にもとても大切です。歯並びを良くすることで、食べ物をしっかり噛めるようになり、消化が良くなる可能性があるからです。
また、歯磨きをするときに磨き残しが少なくなるため、むし歯や歯周病が少なくなる傾向があります。歯並びが滑舌や発音に悪影響を与えている場合には、発音が良くなることもあるのです。
歯並びや噛み合わせは子どもの成長にも影響を与えます。例えば、顎が痛くなったり、頭痛や肩こりを引き起こしたり、体の骨格がゆがんだりすることもあります。歯並びや噛み合わせに悩みがある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
当院は「きれいな口元をつくり、患者さまの人生を光り輝かせたい」がポリシーです。
機能面だけでなく、Eライン(横顔の美しさ)を意識した口元を目指しています。眉上から鼻の下、鼻の下から顎までのバランスを計算した美しい口元にして、顎関節に負担をかけずにしっかり噛める歯並びをつくります。
叢生(そうせい)
歯並びがでこぼこしている状態を「叢生(そうせい)」と言い「乱ぐい歯」とも呼ばれます。犬歯が飛び出している状態である「八重歯(やえば)」も叢生の一つです。
歯が生えるスペースに対して歯が大きい、顎が小さいなどの原因によって歯が前後したり重なったりして歯並びがでこぼこします。歯の重なりによっては磨き残しが多く、むし歯や歯周病になりやすいため注意が必要です。
出っ歯
上の前歯や上顎が前に出ている状態で、専門的には「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と言います。
口元の印象が悪くなるだけでなく、発音が悪くなる、食べ物が嚙み切れないことがデメリットです。
また、口がしっかり閉じられないため、口呼吸の癖がつくこともあります。口の中が乾燥し、むし歯や口臭の原因にもなります。くわえて、怪我で前歯を折りやすい、歯ぐきを傷つけやすいなどのトラブルに発展する一因になりがちです。
受け口
下の顎が上の顎より前に出ている状態で「反対咬合(はんたいこうごう)」や「下顎前突(かがくぜんとつ)」とも呼ばれます。前歯の傾きや顎の大きさが原因です。
発音が悪くなる、食べ物が嚙み切れないといった症状が出る方もいます。一般的には、矯正で治せますが、噛み合わせのずれが大きいときは手術が必要な場合もあります。
開咬(かいこう)
上下の前歯がきちんと噛み合わない状態です。食べ物を前歯で噛み切れない、正しく発音できない、咀嚼(そしゃく)ができないといった症状が特徴です。
原因として、指しゃぶりや舌で歯を押すクセや遺伝的要因があります。
すきっ歯
歯と歯の間にすき間がある状態で、専門的には「空隙歯列(くうげきしれつ)」と言います。
口元の印象が悪くなるだけでなく、食べ物が挟まりやすくなったり、サ行やタ行が発音しにくくなったりします。
顎関節症
顎の関節と顎を動かす筋肉である咀嚼筋(そしゃくきん)に異常が起こる病気です。
口の開け閉めをするときにカクカクと音がしたり、口が開きにくくなったり、顎に痛みが伴ったりすることもあります。
頭痛や肩こり、手や腕のしびれ、鼻や耳の不快感なども起こることがあります。ストレスや噛み合わせの異常、歯ぎしり、食いしばり、頬杖などが原因のひとつです。
症状は人によってさまざまですが、症状が進むと顎の機能が損なわれることもあるため、早めに受診することをおすすめします。
子どもと大人の矯正における特徴や重視する点を解説します。
子どもの歯並びや噛み合わせが悪いと、口まわりの筋肉や顎の骨の成長に影響します。結果的には骨格にも悪影響を及ぼし、体が歪み姿勢が悪くなることもあるのです。
子どもの矯正治療は、歯の生える過程と体の成長を考慮しながら、歯が正しく成長できるようにするためにおこないます。
子どもの矯正の種類は、6~12歳の間におこなう初期治療(一期)と、永久歯が生えそろった後の本格治療(二期)の主に2種類です。
初期治療では、子どもの成長に合わせて顎の成長を整え、本格治療では大人と同じように正しい歯並びや噛み合わせに誘導します。
大人の矯正は、子どもに比べると時間はかかりますが、矯正歯科の技術は日々進歩しているため歯並びや噛み合わせを改善できる可能性があります。きれいな歯並びになると、口元の印象が良くなるだけでなく、歯磨きもしやすくなり、むし歯や歯周病、口臭の予防にもなるのです。
また、噛み合わせが整うと、筋肉や顎関節への負担が減り、全身の健康にもつながります。
問診にてご要望を伺い、一人ひとりに適した治療法をご提案しますので、口元のお悩みやなりたい口元などについて、ぜひご相談ください。
最後に主な矯正方法について解説します。
ワイヤー矯正
歯の表面に固定装置(ブラケット)とワイヤーを取り付けて歯を動かす一般的な矯正方法です。この方法では、細かい調整ができます。矯正の素材には、歯と同じ色の目立ちにくいブラケットやワイヤーもあるので、矯正中の見た目を気にする方にもおすすめです。
マウスピース矯正
透明なプラスチック製のマウスピースを使う矯正方法です。
目立ちにくいため、気づかれずに治療できます。食事や歯みがきのときは外す、夜だけ装着するといった取り外しができ、食事や歯磨きのときの負担が少ないのが特徴です。
歯並びや噛み合わせは、健康的な生活を送るうえで非常に大切なものです。口元で気になることやお悩みがありましたら、当院へご相談ください。患者さま一人ひとりに合わせた矯正をご提案します。
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